涙袋(なみだぶくろ)はまつげの下の膨らみで、眼輪筋という筋肉によってできています。涙袋形成は、ヒアルロン酸を注入することで涙袋のふくらみをつくる治療です。お顔を見た時に涙袋は目のパーツの一部と認識されるので、涙袋があると目が大きく見え、頬の面積が相対的に狭く見える小顔効果もあります。お顔立ちによって、笑ってなくても涙袋が出る人、笑った時に涙袋が出る人、笑った時でも涙袋が出ない人、いろいろなタイプのかたがいます。
涙袋がすでにあるかたは涙袋をさらに大きくするように、涙袋がないかたは涙袋をつくるようにヒアルロン酸を注入します。また、涙袋をつくることで軽度の逆さまつげを改善させることもできます。
涙袋を脂肪注入でつくることもありますが、注入した脂肪がポコつきや、気に入らなかった時に溶かせないなどのデメリットが多く、当院ではヒアルロン酸注入のみ行なっております。
ヒアルロン酸は目の下の薄い皮膚との馴染みがよくてポコつかない上に、ヒアルロン酸溶解剤(ヒアルロニダーゼ)で溶かすこともできるので涙袋形成には最も適しています。
ヒアルロン酸特有の副作用として、ヒアルロン酸を薄い皮膚の下に入れると透明っぽくみえる現象(チンダル現象)がありますが、チンダル現象が起きにくいヒアルロン酸製剤を使用することでリスクを下げることができます。
涙袋がはっきりしないかたは目の下の脂肪が原因のひとつであることも多く、目の下の脂肪取りを行うことで涙袋がはっきりします。目の下の脂肪取りとヒアルロン酸注入を組み合わせることで、よりくっきりした涙袋をつくることができます。
先端が丸くて出血しにくい極細のカニューレを用いて、ヒアルロン酸をまつげの下の部分に注入します。これにより痛みと内出血のリスクを最低限に抑えられます。
オプションで安心リラックス麻酔(笑気麻酔)を使用しますと、よりリラックスした状態で手術を受けることができます。
ベッドに横になった状態である程度のヒアルロン酸を注入した後に、起き上がって座った状態で涙袋の大きさをみます。
鏡をみていただいて、もう少し大きくしたければ追加注入するといった形で細かな調整をしていきます。入れすぎは禁物です。
注入治療もアフターフォローが大切です。1か月後くらいに担当医がまぶたの状態をチェックさせていただき、くぼみ目の状態や注入量の過不足がないかどうかをチェックします。
ご購入いただいたヒアルロン酸は一定期間保管可能ですので、もう少し注入したい場合はこのタイミングで残りのヒアルロン酸の追加注入を行って仕上げとします。
ヒアルロン酸は水を吸う性質があるので施術当日よりも翌日や翌々日にまぶたがむくみます。
7日程度で大まかな浮腫みはひいてきます。施術当日からメイクも可能です。内出血が生じた場合には1週間で吸収されてきます。
内出血のあとが吸収されるまではメイクでカバーしていただいております。
費用 | <ヒアルロン酸注入>¥95,000(1cc) <カニューレ1本(局所麻酔代込)>¥3,500 |
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リスク | 腫れ、痛み、浮腫み、内出血、感染、左右差、注入量の過不足、異物肉芽種(しこり)、血管塞栓など |
※価格は全て税抜き表示になります。
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