眼瞼痙攣ボトックスまぶたを開きたいのに開けない状態を和らげる

BEFORE
AFTER

眼瞼痙攣(がんけんけいれん)とは、けいれんという名前がから誤解されがちなのですが、まぶたのピクピクではありません。まぶたのピクピクは眼瞼ミオキミアという疲労やストレスからくる一時的な筋肉の収縮です。眼瞼痙攣はそう単純なものではありません。眼瞼痙攣を一言でいえば、まぶたを開きたいのに開けないというつらい病気です。

目の周りにはいくつかの筋肉があり、その中でもまぶたを閉じる作用があるのは眼輪筋(がんりんきん)や皺眉筋(すうびきん)です。通常、まぶたを開けるときはこの眼輪筋や皺眉筋がリラックスした状態なのですが、反対にまぶたを開けるときに眼輪筋や皺眉筋が自分の意思に関係なく力が入って収縮してしまい目が開けにくくなる状態が眼瞼痙攣という病気なのです。

初期の症状は、まぶしさや目のしょぼしょぼ感、ドライアイですが、病気が進行すると、しかめっつらになり目の開けにくさが顕著となり日常生活に支障をきたします。眼瞼痙攣は中高年や女性に多く、多くの場合原因不明ですが、一部は抗精神病薬が原因の場合もあります。また、精神的なストレスにより容易に悪化します。

なお、まぶたや頬、口元の持続的なピクピクに関しては片側性顔面痙攣という病気の可能性もあるので、一度MRIなどの画像検査をしたうえで治療方針を決める必要があります。

手術手順

  • 症状に応じて注射部位をマーキングしてからボトックスを注射します。
  • 1-2週間後に効果がでて
    症状が楽になります。

施術時間:10分程度

眼瞼痙攣ボトックスの治療法

眼瞼痙攣は、まぶたを開きにくい、目のしょぼしょぼ感といった症状から、眼瞼下垂症やドライアイと誤診されがちです。しかし、眼瞼下垂手術を受けても、ドライアイの治療を受けてもよくなりません。有効な治療は「ボトックス注射」でまぶたを閉じる筋肉を一時的に休ませることです。

ボトックスはA型ボツリヌス毒素、A型ボツリヌストキシン製剤のことであり、注射した部位の筋肉の動きを休ませる作用があります。
まぶたを閉じる筋肉だけによく効くようにボトックスを注射することにより、まぶたの開けにくさが改善する場合が多いです。

ボトックス注射後1-2週間後くらいにあらわれ、効果は3-4か月持続し、効果が弱くなってきたら再注射します。効果には個人差がありますが、8割以上のかたに有効とされています。このボトックス注射は症状に応じて注射する部位と量を変えたりする必要があるので、この治療に慣れた医師にやってもらう必要がありますが、実績や経験のある医師は少ないのが現状です。

当院では眼瞼痙攣の治療経験が豊富な医師が、注射する部位や量を調整してひとりひとりに合った注射プランをオーダーメイドで調整していきます。また、ストレスを避けることも重要な治療のひとつであることも忘れないようにしてください。なお、ボトックス注射は片側性顔面痙攣にも効果があり、当院で治療することが可能です。

治療の流れ

  • 医師によるカウンセリング(約20分)
    現在の症状やまぶたの状態を診察した上で、眼瞼痙攣かどうかを診断し、ボトックス注射の適応かどうかを判断いたします。

  • ボトックス注射(約10分)
    なるべく痛くないように内出血しないように、極細の針で丁寧にボトックスを注射していきます。通常の保険診療のクリニックで使う注射針よりも数段細い、美容外科用の注射針を使用して、痛みや内出血を極力少なくします。

  • 手術後の検診
    注射後1か月くらいの時点で注射の効果をチェックさせていただきます。不安なことや心配なことがあれば、ご遠慮なくおっしゃってください。
    もちろん、検診をご希望されない場合は必須ではありません。

ダウンタイムについて

注射後、3-4日でまぶたがこわばった感じがでてきて、2週間程度で効果が最大となります。効果は3-4か月でなくなってきますので、そのタイミングで再度注射を繰り返します。内出血が出た場合は2週間程度、黄色っぽいアザとなった後に吸収されていきますのでお化粧で隠していただく必要があります。
また、眼瞼痙攣ボトックスはまぶたを閉じる筋肉を休ませる注射なので、ボトックスの効果がでればでるほど目がとじにくくなり、シャンプーなどが目に入る場合があります。このような副作用が嫌な場合には、注射する部位や量を調整して、ひとりひとりに合った注射プランをオーダーメイドで調整していきます。

費用 <保険適応外>
¥38,000~¥50,000
リスク 腫れ、内出血、眼瞼下垂、兎眼、流涙、効果の過不足、ボトックスの効果の減弱など

※価格は全て税抜き表示になります。

料金表へ

[浦和駅]徒歩1分 [診療時間]10:00〜19:00
休診日:第1.2.4 月・木/第3 日・月/祝日