ニキビ注射は炎症が起きている状態のニキビへ直接注射することで炎症を鎮めるものです。即効性があるため、海外でもメジャーな治療法のひとつです。
強い炎症が起きている場合はニキビ跡になる前に早めに治療することが非常に重要です。ただし、注射する深さや位置を誤ったり、適応を誤ったりすると効果が出ないばかりか凹みを生じる可能性があります。生じた凹みは通常1〜2ヶ月で改善してくることが多いですが、さらに時間がかかる場合もあります。習熟した医師が治療することが重要です。
また、炎症が起きていない状態のニキビ(微小面皰・面皰)に対してはニキビ注射は第一選択ではなく、ピーリング「サリチル酸マクロゴールピーリング」「マッサージピール」や、「ビタミンA導入」、「ホームスキンケア」が重要です。カウンセリングにて患者様へ最適な治療をご提案させていただきます。
ニキビとは毛穴を中心におこる炎症性疾患です。皮脂腺が活性化し毛穴に皮脂が溜まり、毛穴の出口が角栓により閉鎖すると内部でアクネ菌(皮膚の常在菌)が増殖します。内部で炎症が起こると赤みが出てきますが、さらに炎症が周囲まで広がると嚢腫といわれる硬く赤みの強い状態となります。嚢腫の状態になると瘢痕(=ニキビ跡)が残存する可能性が高くなります。