こんにちは、オジスキンクリニック院長の吉原です。
いつの間にか秋を通り越して冬の到来を感じるような気温になってきました。
通勤の際には浦和駅近くの別所沼公園を通るのですが、すっかり夏らしさが終わってなんだか水彩画のような素敵な景色になってきていました。
浦和は本当に自然が豊かです。
さて!
涼しくなってきましたが皆様日焼け止めはしっかり塗っていますでしょうか。
「今日は曇っているから」「涼しくなってきたから」「日傘なんて季節ではないし」
という声もちらほら。
そこで今日日焼け止めについてレクチャーしたいと思います。
読めば明日からぜったいタメになりますよ!
■まずは敵を知る■
そもそも日焼けとはなんでしょうか。
私たちが「日焼け」というのは実は主に2種類あります。
ひとつはUVA、もうひとつがUVBです。
わかりやすく違いをお伝えすると
《UVA》深くまで(真皮)まで到達し、あらゆるエイジングを引き起こす怖い紫外線。しみ、しわ、たるみ、小じわ、毛穴…などなど。細胞のDNAが破壊されることがわかっています!ただし太陽からサンサンと降り注ぐ紫外線の90%以上はUVA。
《UVB》比較的浅いところまでしか到達しない紫外線。しかし油断してさらされてしまうと皮膚に炎症を起こします。日焼けをして赤くなったり皮がむけたりするのはこのUVBが原因です。しみやそばかすをつくります。
ちなみに、あまり知られていませんがUVCという紫外線も存在します。
UVCはオゾン層で吸収されてしまうため地球上にはほとんど到達していません。
オゾン層が破壊されてきたらUVCも問題になりそうですね。
(お肌のためにもエコには気を遣いましょう!)
悲しい話ですが、わたしたちは主にこの2つの紫外線を浴びて老いていきます。
もしも紫外線をまったく浴びずに生きてくれば、お肌の老化の80%は防げるのです。
美容医療に「もう遅い」はありませんので、さっそく今日からお肌の老化を防ぎましょう。
■SPFは高いほどよい、は本当?■
日焼け止めには種類がありますよね。
よく書いてあるのはSPFやPAですね。
これ、なんだかご存じでしょうか。
端的にお伝えするとSPFは高ければ高いほど効果は高くなります。
いまあるものですと、おそらくSPF100が最高値です。
ただし、FDAの関係で50以上のものは50+としか表記ができません。
(気になったらメーカーにぜひ数値を問い合わせてみてくださいね。)
では、効果とはなんなのか。
SPF「1」は20分間のUVBをブロックすることができます。
SPF「30」は20分間×30=600分で10時間分の紫外線をブロックできる、ということ。
PAはUVAを照射したあとに黒くなるかどうかをみています。これも「+」が多いほど防御力が高くなります。
でも、大切なのは使い方。
レジャーではないのであればSPFは30以上、PAは++~+++で十分です。
みたところ、日焼け止めをしっかり使えている方は100人に1人です(吉原調べ(^^))
■その使い方では無意味です■
日焼け止め、どのように使っていますか?
今はインターネットでもたくさん情報が出回っていますよね。
ただ、正しく使えている方は本当に100人に1人程度。
日焼け止めの効果をしっかり出すためには
「1円玉の大きさ分をまず1回ぬりこみ、その後さらに同量を重ね塗り。」
これで表記通りのSPFやPA効果を出すことができます。
しかし、皆様お気づきのように手のひらのしわに日焼け止めって残りますよね。
だからといってヘラで塗るわけにもいきませんし、メイク下地として載せるならキレイに仕上げたいので手の甲で顔にのせる、などは私にはできません。
《わたしのおすすめの使い方》
①日焼け止めを1円玉ほど手の甲に出して指でかるく顔にのせ、押し込むようにお肌になじませていきます。ここで手のひら同士でこすってのせるはNG!手のひらにたくさん日焼け止めが残りますし、肌に摩擦は加えたくありません。
②しっかりなじませたらさらにもう一度1円玉大を重ね塗り。一気に1円玉の2倍量出さないのがポイント。
③手の甲や指に余る分があるので、さらに、頬の高いところ、鼻、おでこにそれぞれパール分程度を追加。
④メイクにスポンジを使う場合はスポンジ分を考慮してさらにもうひと塗り。
これで使用すべき量は使えています。
ここで大切なのが塗りなおし。
たとえ推奨量を使用できていても2~3時間おきに塗りなおすことが推奨されています。
それは、布でこすれたり汗や皮脂で日焼け止めが簡単に落ちてしまうから。
ですので、億劫でも2時間おきに頑張って塗りなおしてください。
■日焼け止めっていつまで塗ればいいの?■
さて、正しく日焼け止めを塗るとして、日焼け止めは通年塗らないといけないのかという疑問。ありますか?
もちろん、結論は「YES」です。
なぜなら、夏場の半分以上の紫外線はこの季節でも十分に降り注いでいるから。
くもっていても雨がふっていても、紫外線はゼロではありません。
半分以上降り注いでいるのに、日傘やサングラス、帽子、日焼け止めなどなにもかもナシで過ごすなんてありえませんよね。
この季節、日傘に抵抗がある方はせめて日焼け止めだけでもしっかり塗ってあげてください。
■おまけ■
10年後の自分のための「ブルーライトカット」
さて、美容皮膚科医として最後にとっても耳よりな情報をお伝えします。
先日いらしたお客様が「わたしは屋内で事務職なので日焼け止めは塗りなおさなくていいですよね」とおっしゃられていました。
ちょっと昔まではそうでした。
屋内にいれば安全。
いまは違います!
実は「ブルーライト」がわたしたちの大敵としてスマホやPCに潜んでいます。
「ブルーライトカットのめがね」で耳にしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
ブルーライトはUVAよりもさらに肌の奥へ浸透する力が強く、眼の網膜を傷つけるだけではなく肌のコラーゲン層(真皮)へ到達し、あらゆるエイジングを引き起こすことがわかっています。
ブルーライトが色素沈着やシミ、毛穴、たるみの原因となります。
私が使用していて、あまりにも良いのでついお客様にもおすすめしてしまうゼオスキンシリーズのプラスプライマーはなんとブルーライトもカットしてくれる優れものです。
オバジ先生はずーっと前からブルーライトの危険性に気づいておられたんですね。
みなさま、日焼け止めを購入するときはぜひブルーライトをカットしてくれるものを選んでくださいね。
さて、今日も頑張ります。
ついスキンケア情報でカウンセリングが長くなりがちなわたし。
お急ぎの方は遠慮なくおっしゃってくださいね(^^;
みなさまのご予約お待ちしております(^^♪