こんにちは、オジスキンクリニックの吉原です。
今回はシミ取りレーザーについてお伝えしていきます。
近年話題の新しいピコレーザー、従来のレーザーとの違いも含めてコラムにまとめていきます。
せっかくシミ取りをするのであれば、治療方法もしっかり選んでいきましょう!
執筆者:吉原 糸美
オジスキンクリニック浦和院 院長
目次
2.シミ取りするならピコレーザー?
2-1.ピコレーザーなら薄いシミでも
治療できる
2-2.ピコレーザーならテープ不要
2-3.ピコレーザーは痛みが楽?!
3.ピコレーザーを受ける前の準備
4.まとめ
シミってなに?
シミにもたくさんの種類がありますが、「シミ」と聞いて想像するような縁がはっきりしている褐色の色素斑は日光黒子または日光性色素斑(にっこうせいしきそはん)といいます。
日光黒子について、下記写真のものがわかりやすいかと思います。
この方はピコスポットで除去しました!
日光黒子/日光性色素斑は長期間の日光暴露によって肌に現れる一般的な色素沈着の一種です。顔や手、肩、腕など、日光に頻繁にさらされる部位に、平らではっきりとした薄いから濃い茶色の斑点として現れます。
日光黒子は、皮膚が紫外線からのダメージから守るために、紫外線にさらされるとメラノサイト(メラニンを生成する細胞)が増加したメラニンを生成することによって生じます。長い時間にわたってこの余分なメラニンが蓄積していくと表面から見てはっきりとわかるようになります。
そばかすとは異なり、通年で存在し、日光にさらされることでより目立つようになる特徴があります。長年にわたる累積的な日光暴露のため、主に年配の方によく見られます。
日光黒子は一般的には無害であり、医学的な治療は必要ありませんが、老け見えの大きな原因です。
治療方法として、ハイドロキノンやレチノイドを含む局所クリーム、ケミカルピーリング、液体窒素療法、レーザー療法、またはインテンスパルスドライト(IPL)治療などがありますが、スタンダードな治療方法はやはりレーザー治療。そして近年話題なのはピコレーザーによる治療です。
シミ取りするならピコレーザー?
ピコレーザーとよく比較されるのが従来のQスイッチルビーレーザーやQスイッチYAGレーザーです。
それぞれの特徴を比較してみます
レーザーの原理
ピコレーザー
ピコレーザーは非常に短いパルス幅を持つレーザーを使用します。1ピコ秒(10^-12秒)以下のパルス幅を持ちます。これにより、短時間で高いエネルギーを照射することができます。
Qスイッチルビー/YAGレーザー
高エネルギーレーザーパルスを非常に短い時間で生成するための方法です。パルス幅はピコレーザーよりも長く、ナノ秒(10^-9秒)範囲です。ピコに比べると長い時間をかけてエネルギーを肌に加えていくことになります。
効果的な治療対象
ピコレーザー
ピコレーザーは、シミや色素沈着、肝斑や年齢による肌の変化、タトゥーの除去、肌質改善など、さまざまな皮膚の問題に効果的です。
Qスイッチルビー/YAGレーザー
Qスイッチレーザーもピコレーザー同様、シミや色素沈着、肝斑によく使用されてきましたが、ピコレーザーに比較して周囲への熱損傷が大きいと言われています。
安全性と副作用
ピコレーザー
ピコレーザーは、短いパルス幅により、肌に与える熱ダメージを最小限に抑えるとされています。したがって、肌への負担やリスクが低いとされ、治療後の回復時間が比較的短いのが特徴です。また、肌の再生を促進する効果もあるため、シミや色素沈着の改善と同時に肌のトーンや質感の向上も期待できます。
Qスイッチルビー/YAGレーザー
Qスイッチレーザーも一般的に安全ですが、パルス幅が長いため、肌への熱ダメージがピコレーザーよりもやや高くなる可能性があります。したがって、肌の色素沈着や熱傷、赤みが出るリスクなどが高いといわれています。
ピコレーザーなら
薄いシミでも治療できる
また、ピコレーザーの特徴として、短いパルス幅、高いピークパワーだからこそ比較的薄いシミでも反応しやすいといわれています。
光治療などで治療をしても反応しなくなってしまった色素もピコレーザーで反応してくれることが多いです。あきらめていたシミが薄くなったといわれると嬉しい限りです。
ピコレーザーならテープ不要
レーザー治療後のテープの役割は「保護」です。
レーザー治療後の皮膚は、一時的に弱くなっています。テープは皮膚を保護し、外部からの刺激を防ぐ役割があります。特に、治療箇所が摩擦や環境の影響を受けやすい場合には、テープが皮膚を保護する助けとなります。
ただし、ピコレーザーは短いパルス幅で照射していくため、肌が回復するのが早く、テープ保護は必須ではありません。
照射部位をある程度大切に扱えるようであれば、無理に貼付する必要はなくなりました。
もちろん、部位によっては貼付をおすすめすることもあるので、テープについてもご心配であれば診察の際にご相談ください。
ピコレーザーは痛みが楽?!
ピコレーザーは、非常に短いパルス幅のレーザーを使用するため、通常のレーザー治療よりも刺激が少ないとされています。
ただし、それでもピコレーザーによる治療時には軽度なピリピリ感や熱さを感じます。
当院では治療中の痛みや不快感を最小限に抑えるために、冷却や麻酔クリームなど使用し、できる限り楽に治療を受けられるよう工夫しています。
当院で扱っているピコレーザーはピコレーザーの中でもピコアレキサンドライトレーザーという肌負担が少なく色素を壊していくことができる機種です。
詳細は当院HPをぜひ参考にしてくださいね。
https://www.ozi-skin.com/beauty/treatment/pico-laser.html
ピコレーザーを受ける前の準備
ピコレーザーによりシミ取りレーザー治療を受ける前には、いくつかの準備をしておくことが重要です。以下に、治療前に考慮すべきいくつかのポイントを挙げます。
- 美容クリニックへ相談:安易にレーザー治療を受ける前に、ぜひ医師と直接相談してくださいね。シミにも種類がありますし、数種類重なっていることも多々あります。以前、他院にてADM(アザ)に20回以上ピコトーニングをして不変だったので美容皮膚科はコリゴリという方もいらっしゃいました。治療方法はピコスポットがいいのか、ピコトーニングがいいのか、もしくは他の治療方法がいいのか、ぜひご相談できればと思います。
- 日焼けの回避:レーザー治療前には、日焼けや強い紫外線への曝露を避けることが重要です。日焼けした肌や日光によって刺激された肌には、治療できない場合がありますよ。
- メイクや化粧品の除去:ピコレーザー治療前には、治療箇所のメイクや化粧品をきれいに除去します。メイク落としはクリニックにご用意がありますので、手ぶらでもちろん大丈夫です。
- アフターケアの計画:ピコレーザー治療後には、適切なアフターケアが重要です。日焼けは出来るだけ回避したいので、レジャーの計画などがないときに照射しましょう。
- ココロの準備:ピコレーザー治療は輪ゴムではじかれた程度の痛みですが、もしご希望があれば事前に麻酔テープで痛みを和らげることも可能です。30分ほどお時間をいただきますが、ご希望があればご予約の際にお申し付けください。
まとめ
この記事を読んでいる方は気になるシミがある方かと思います。
シミ治療を受ける決断がつきましたでしょうか。
レーザーは常に進化していますので、ぜひ一緒に治療プランを立て、お悩みのシミに向き合いましょう。肌の色素はエイジングのサイン。透明感のある肌はピコスポットで得られるかもしれませんよ(^^♪
ぜひお気軽にご相談ください。
参考文献
・Picosecond laser with specialized optic for facial rejuvenation using a compressed treatment interval. Lasers Surg Med 2016 Oct;48(8):723-726. doi: 10.1002/lsm.22551 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27546378/
・Lasers in tattoo and pigmentation control: role of the PicoSure(®) laser systemMed Devices (Auckl) 2016 May 2;9:63-7. doi: 10.2147/MDER.S77993. eCollection 2016.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27194919/
・Evaluation of the safety and efficacy of the dual wavelength picosecond laser for the treatment of benign pigmented lesions in Asians2019 Jan;51(1):14-22.doi: 10.1002/lsm.23028. Epub 2018 Oct 25.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30357871/
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