OZI SKIN CLINIC

GLP-1「サクセンダ」副作用とダイエット効果を天秤にかけてみた

前回の記事でGLP-1ダイエットについて

GLP-1ダイエットとは?

どういう薬?

なぜ痩せるの?

効果はでるのか?

というところを書きました。

前回記載した内容はこちら

今回はその副作用・リスクについてじっくり記載していきたいと思います。

これを把握したうえで、サクセンダを使用するかどうかを決めてくださいね。

 

サクセンダの副作用、よく聞くものをまとめてみた

 

サクセンダは国内ではビクトーザという名前で糖尿病治療薬として2010年に認可をうけました。

それからは国内でも実際に使用した人の副作用データが集まっているのでまとめていきたいと思います!

 

 

低血糖症状

低血糖症状が起こるとカラダがだるーくなってきたり、心臓がばくばくしたり、眠くなったり。

ただし、ズバッと書くと、サクセンダでは低血糖症状は起こりにくい!のです。

血糖を下げるホルモン=インスリンをむやみに出してどんどん血糖を下げる薬もありますが…この注射は血糖が高くなった時だけ血糖を下げる効果が出るので非常に安全性が高い薬。

食事摂取後の血糖値急上昇もゆるやかにしてくれるので太りにくくしてくれる効果も。

しかしながら、低血糖が起こる可能性はゼロではありません。

 

①過度な食欲抑制効果で、食事摂取がまったくなくなってしまったとき

食事をとらなくなってしまうと当然血糖値は下がります。

ですので、食欲がなくなってもちゃーんと食事は摂っていただくようお願いしています。

もちろん、それでも体重は減っていきます。

 

②他の糖尿病薬と併用してしまったとき

そもそもサクセンダは糖尿病治療中の方は使えません。

糖尿病治療薬は毎日頻回な血糖値測定のうえ、使用する薬剤を決めていきます。

サクセンダも食後血糖値に影響を与えてしまうため、血糖コントロールを的確に行うために糖尿病内科のドクターに従っていただきます。

特にSU薬やグリニド薬との併用はNG。

 

ただし、サクセンダによる低血糖の報告は実際に少ないのです(食事摂取不良は別です)。

愛媛大学のドクターの報告によると、

サクセンダを4本(1本3~4週間分)を自殺目的に一度に注入した方がいたそうです。

ただし、血糖値はずっと100~144㎎/dlで保たれていたそうで。

80㎎/dl以下になると低血糖と分類されますが、サクセンダでは本当に低血糖にならないことがよくわかりますね(^^;

 

便秘

 

25%の方で起こります。消化器の動きを抑制することが原因です。

もっとも体重減少が起こる2~3か月で起こりやすいのですが、不思議とその後は改善傾向にあります。

なかなか改善しない、という方は整腸剤内服でするっといきます。

 

吐き気、胃もたれ

これもよく起こります。実は一番多い副作用。

吐き気が出てしまう方は実に40%。

これも4~8週のうちに落ち着いていくことがわかっています。そして、吐き気が出やすい方のほうが体重減少の度合いが多いことがわかっています…が、これはなんとなく想像通りですね(^^;

胃の幽門部(出口)を収縮させる力があることが原因ですが、これにより食べたものが長く胃にとどまってくれ、お腹いっぱいな状態をつくりだしてくれるというダイエット効果にもつながっています。

 

下痢

便秘とは対照的に下痢が起こる可能性もあります。おおよそ20%の方に生じる可能性がありますが、これも時間とともに改善していく傾向にあります。

その他の副作用は↓の表のとおりです。

ここにあるような副作用は全然へっちゃら!という方もいらっしゃると思います。

正直、4~12週でかなり改善してきてしまう一時的なものが多いですしね。

 

では、

命の危険があるような重篤なリスクはないのでしょうか。

頻度は少ないものの、報告はあがっています。

 

胆石発作

実は、サクセンダは胆のうの収縮をゆっくりにする働きがあり、胆石ができやすくなります。

もともと胆石がある方は腹痛発作が起こりやすくなります。

200人いたら1人程度、と頻度は非常に少ないのですが、胆のうの収縮に影響を及ぼす脂っこい食事はGLP-1ダイエット中は控えたほうが良いともいわれています。

膵炎

以前は、サクセンダと急性膵炎の関連性がいわれていましたが、現在は研究が進み、膵炎発症率を上昇させることはない、といわれています。

ただし、もともと肥満がある方は膵炎を発症しやすいため、治療薬とは関係なく注意は必要です。飲酒やあぶらっこいものの摂取は控えましょう。

腫瘍

サクセンダと同等の薬剤において、甲状腺・膵臓の腫瘍の発症率を上昇させるという結果が一時期出ました。その後、こちらも研究が進み200万人を調査した結果、薬剤とは関連性はないでしょう、とのこと。

ただし、もともと糖尿病があったり、肥満症がある方は膵炎や膵臓腫瘍の発症率もあがるため、こちらもいずれにせよ注意が必要です。

 

〇〇な人はサクセンダ使用厳禁。

サクセンダは比較的安全に使用できる薬剤ですが、上記に述べたような副作用があります。

注意点として、以下の方は使用できません。

✓糖尿病

✓腸閉塞の既往

✓膵機能不全

✓甲状腺腫瘍(MEN2の家族歴)

✓妊娠・授乳中(安全性が確立されていません)

✓うつ病の既往

 

GLP-1ダイエットの前にしておくべきこと

 

サクセンダを使用する前にはからなず採血をしてください。

すでに記載したように、ダイエットには非常に効果のある画期的な薬剤ですが、まれながら怖い副作用はありき。

自分では気づかないうちに膵臓が弱っていたり、肝機能・腎機能が弱っている可能性があります。もしくは糖尿病予備軍という可能性も。サクセンダを使用する前に自分の健康状態を知り、サクセンダを使用しても問題ないかどうかチェックする必要があります。

そして、からなず健康的に痩せられているのか、サクセンダの効果がどうなのか、医師にサポートしてもらう必要があります。

薬剤の量の調節も自己判断では行わないでくださいね。

 

一番大切なこと

 

サクセンダ(GLP-1ダイエット)の適応は「肥満症」です。

まれに、とっても細いのにサクセンダを希望される方もいらっしゃいます。

目標体重はそれぞれですが、決して乱用する薬剤ではありません。

逆に、中性脂肪が高い・糖尿病予備軍・肥満・脂肪肝・狭心症…などの肥満に伴う疾患を抱えている方は、サクセンダを使用することで疾患が良くなっていくことがわかっています。

まとめ~サクセンダを使用したほうがいい人~

 

医師から痩せなさいといわれた方

痩せて健康的になりたい方

コロナで太ってしまった方

運動が続かない方

間食がやめられない方

自分のちょうどよい体重よりオーバーしてしまっている方

 

診察のうえ、クリニックでダイエットをサポートさせていただきます(^^♪

目指せ、健康ベスト体重!

 

こちらもご覧ください。

GLP1ダイエット「サクセンダ」で健康体?

GLP-1ダイエット。毎日注射「サクセンダ」?週1回「オゼンピック」?どっちがいいの?違いを比較。

サクセンダダイエット~GLP-1ダイエットのメリット・デメリットについて~

サクセンダ「GLP-1」ダイエット~3つの落とし穴。リバウンドしにくくする方法も解説~

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サクセンダダイエット~GLP-1ダイエットのメリット・デメリットについて~

こんにちは、オジスキンクリニックの吉原です。

前回まで脂肪溶解注射についてまとめてきましたが、本日はカラダ全体にスリムになりたい方向けのメディカルダイエットについて!

コロナで動かなくなり、マスクで顔も隠れ…

体重計に乗るのもいやになってきた、という方もいると思います。

昨年から話題のGLP-1ダイエット=サクセンダ、ビクトーザについて、実際どうなの?痩せるの?副作用は?というところを記載していきたいと思います。

 

メディカルダイエットといえば「GLP-1ダイエット」として有名な「サクセンダ」

海外では肥満症の治療薬として認可がおりているれっきとしたダイエット注射です。

1日1回ご自身で注射。

注射というと怖いイメージがある方もいますが、34Gという髪の毛よりも細い針での注射なので「チク」というより「チョン」という感じ(^^;(伝わりにくい)

通院が毎日必要なわけでもなく、1日3回薬を内服するよりも時間短縮。

お隣韓国では2018年に大ヒットし、半年もたたないうちに品薄になった薬です。

既存の他のダイエット薬剤とサクセンダとの大きな違いは、多様な臨床研究結果を持っているというところ。

1年以上投与を継続した、という試験もあり、結果として、体重減少はもちろん、糖尿病予備群から糖尿病になるのを予防してくれるうえに、心筋梗塞などの疾患を予防できるという効果もあることがわかっています。

ここまで聞くと、ダイエット注射として非常に使いやすいように感じますが、実際はどうなのか。

国内の糖尿病内科のドクターの見解も含めて記載していきます。

GLP-1のダイエット効果

食欲抑制効果

おいしいものってつい食べてしまいますよね。

不思議なことにジャングルに住む野生動物に肥満動物はみかけません。

実はヒト以外の動物は摂取量と消費量がうまく保たれ、最適な食欲が作られます。必要以上の摂取はせずに生活することができるのですが、ヒトは大脳の高次中枢が発達しているため、快楽を求めて摂食してしまうんですね。

結果、エネルギーバランスとしては必要ない量をぱくぱくと食べてしまうわけです。

食欲は大脳の視床下部で主に調整されています。

サクセンダはここに働きかけて「あなたはお腹いっぱいですよ~」と指示してくれるんです。

胃排泄遅延効果

実際に、腸管の動きをゆっくりにする効果もあるため、食べたものが長く胃にとどまってくれます(胃排泄遅延効果)。

お腹がいっぱいな時間が長くなるので間食がなくなり、ついコンビニに寄ってしまう習慣がなくなります。

 

食欲抑制効果、胃排泄遅延効果が相まって、食べる量が自然と減っていきます。

 

どれくらい痩せるのか

サクセンダが有効なのは

・運動が苦手

・間食が多い

・甘いものが好き

・食べる量が多い

という方です。

では、実際にどれくらい体重が減少するのでしょうか。

2017年にサクセンダによる体重減少についてまとめた論文が出ました(Liraglutide for weight management: a critical review of the evidence  2017 Mar; 3(1): 3–14.Published online 2016 Dec 19. doi: 10.1002/osp4.84)

551人を対象とした大規模な試験なので非常に参考になると思います。

最初の8週間で体重の5%が平均して減少し、その後ゆるやかにさらに体重が減少し、トータルで平均9%ほど減少していくという結果となりました。

グラフをみてもわかる通り、最初の3か月で大幅な体重減少がみられます。

 

加えて、体重の15%以上が減少したという被験者が全体の14.4%。

1kg痩せるって実は大変ですよね。

この研究、体重の14.4%が減ったことで、自分に自信がつき、前向きになれたという結果も。

食欲抑制効果によって実質日常生活に制限なく、ダイエットができることになります。

では、副作用はないのでしょうか。

次回以降、副作用=デメリットについて記載していきます。

↓続きはこちら↓

GLP-1「サクセンダ」副作用とダイエット効果を天秤にかけてみた

 

こちらもご覧ください。

GLP1ダイエット「サクセンダ」で健康体?

GLP-1ダイエット。毎日注射「サクセンダ」?週1回「オゼンピック」?どっちがいいの?違いを比較。

GLP-1「サクセンダ」副作用とダイエット効果を天秤にかけてみた

サクセンダ「GLP-1」ダイエット~3つの落とし穴。リバウンドしにくくする方法も解説~

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脂肪溶解注射と小顔(エラ)ボトックス。その違いは?どちらが効果あるの?

こんにちは、オジスキンクリニックの吉原です。

脂肪溶解注射を受けにいらっしゃる方からよく聞かれるのが

「エラボトックスとどっちがおすすめですか」

というもの。

小顔治療といえば、脂肪溶解注射と小顔(エラ)ボトックスが2大巨塔ですよね。

今回はその違いを詳しくみていきます。

 

気になるのはどこ?

脂肪溶解注射

脂肪があるところには打つことができます。

脂肪を溶かす成分はデオキシコール酸といいますが、脂肪腫という脂肪の塊のできものにも効果があることがわかっています。

口横のもたつきや、二重顎などは脂肪溶解注射のとってもよい適応です。

当然ながら脂肪が減ればお顔は小さくなります。

エラボトックス

エラボトックスはイラストに示すように、顔の横幅を減らす注射です。

顔の横幅といっても頬骨部分ではなく、まさに「エラ」部分です。

正面から見たときの横幅がすっきりし、ベースボールから卵型の輪郭へ変わります。

周囲から「痩せた?」と聞かれることも増えますので、そのあたりは脂肪溶解注射と同じですね。

ただし、口横のもたつきや二重顎には効果がありません。

↑青い部分:脂肪溶解注射  赤い線部分:エラボトックスで小さくなる横幅

 

エラボトックスの効果が出やすい人。出にくい人。

ボトックスの効果は筋肉を休めてあげることです。

運動部をやめるとムキムキしていた筋肉がほっそりしてきますよね。

同じ原理がエラボトックスで起こります。エラボトックスは咬筋という噛む筋肉を休ませることで、筋肉をほっそりさせるのです。

もともと筋肉が発達していない方はボトックスを打っても効果がみえにくいですが、筋肉の発達が著しく、厚みもしっかりある方はその分効果も見えやすいです。

 

確かめ方としては…

ご自身で顔の外側に手をあてて奥歯をぐっとかみしめてみます。

すると筋肉が動くのがわかるはず。

その筋肉の動きが大きい方ほど、咬筋が発達している証拠。

逆に動いているかどうか「?」という方は咬筋は発達していないので、ボトックスを打っても小顔効果が出ません。

 

脂肪溶解注射はみんな効果が出るの?

続いて、脂肪溶解注射についてです。

脂肪溶解注射も、脂肪があるところにしか効果がありません。

ただ、動物は皮下脂肪はからなず存在しますので多少なりとも効果は出てくれます。

ひとつの目安が、つまんでみて厚みが8mm~10mm程度ある方は脂肪の層がしっかりあることになりますので、脂肪溶解注射を打つと余計な脂肪が溶けてくれますよ。

 

 

厚みないんだけど…という方は

つまんでみても皮しかつまむことができない場合。

その場合は必要最低限の脂肪しかないことになります。気になる二重顎や口横のもたつきは皮膚のたるみの可能性が非常に高いです。

皮膚がたるんでいる場合はエラボトックスも脂肪溶解注射もNGです。

その場合はたるみの治療になるのでHIFU(ハイフ)治療が最高。

熱を加えることでぎゅーっと引き上げ・引き締めし、たるんでしまった皮膚を奥の筋膜ごと引き上げてくれます。

たるみは気になるけど切って縫うような手術はちょっと…という方には、ちょうど5年くらい前に戻すようなHIFU治療がおすすめです。

手術や糸リフトって時間を巻き戻すというよりかは、無理やり皮膚を違う場所へもっていく感じ。

HIFUで時間を巻き戻すのが一番自然なたるみ治療だと思います。

 

 

まとめ

というわけで、お悩みに応じておすすめしたい治療は全く異なります。

 

意味のない治療はもったいないので、小顔になるための一番の近道をしっかり知りましょう~!

 

エラボトックス?

脂肪溶解注射?

はたまたHIFU?

気になる方はお気軽にご相談ください。

 

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脂肪溶解注射を受ける前に知っておきたいこと

こんにちは、オジスキンクリニックの吉原です。

今日は脂肪溶解注射を受ける前に知っておきたいことについて記事にしていきます。

 

脂肪溶解注射を受ける前に知っておきたいこと

脂肪溶解注射は針で注射していくもですので、痛みのリスクが出てきてしまいます。

✓マイクロカニューレという先のとがっていない針を使用したり、

✓痛み緩和のための麻酔クリーム

✓注入針の太さ

✓事前に痛み止めをもらえるか

などクリニックに聞いて、心構えをしてから挑むとよいでしょう。

当院ではご希望の方には麻酔クリームを塗布したり、針を変えたり…

FatXcoreをご希望の方には事前に追加ご料金なしで痛み止めを内服していただいてから治療を開始していきます。

もしも、痛み止めがご自宅にあるようであれば治療30分前に内服しておくと痛みが楽になりますよ。

冷やす?温める?そのまま?施術後に効果を高める工夫

治療後は多少腫れることもありますが、実は冷やしてしまうと効果がうすくなります。

血管が収縮してしまい、代謝が落ちてしまうからです。

冷やすよりかは温めたほうが良いのですが、温めてしまうと今度は腫れが出やすくなりますので治療当日は飲酒やジム、長湯は避けたほうが良いです。

つまり、通常通り過ごしていただくのが一番です。

ただし、痛みが我慢できるのであれば、薬液がいきわたるよう軽くマッサージをしてあげるとよいですよ。

脂肪溶解注射もそれぞれ特徴があります。

自分のライフスタイルに合ったものを選んでくださいね。

 

ダイエットしてもなかなか減らない二の腕や顎下、頬の脂肪を減らしたい方にはおすすめの治療法です。

 

お気軽にご相談くださいね。

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脂肪溶解注射1㏄の効果とは

こんにちは、オジスキンクリニックの吉原です。

脂肪溶解注射について、よくご質問を受けるのが

「1㏄でどれくらい効果がありますか?」

というもの。

大半のクリニックは1㏄ずつの価格表示ですよね。

1㏄×何本必要なのかは非常に気になるところかと思います。

 

実はこれ、脂肪溶解注射の種類によって全く異なります。

なぜなら、脂肪溶解注射の主成分である「デオキシコール酸」の濃度が違うから。

顎下の脂肪を溶かすために必要な本数は

では、顎下の脂肪を溶かしたい場合、何本の脂肪溶解注射が必要なのでしょうか。

FDAの認可しているデオキシコール酸は1cm×1㎝の範囲に2㎎注入して効果を発揮します。

FatXcore

FatXcoreの場合、デオキシコール酸は10㎎/㏄なので2mgを注入するとなると0.2㏄必要な計算になります。

つまり、1㏄あると5ポイント注入できるので500円玉程度の大きさをカバーできます。

ですので、顎下となると脂肪の量にもよりますが5~8㏄必要ということになります。

Kabelline(カベリン/カベライン)

当院で扱いのあるもう一つの脂肪溶解注射、Kabellineはどうでしょうか。こちらは0.5%の濃度ですので、単純に同じ500円玉を溶かそうと思うと2㏄必要な計算になります。

ただし、大量に注入すればよいというものではなく、しっかり脂肪層に入れていく必要があるのでFatXcoreが1か月おきなのに対して1~2週間おきに注入していく必要があります。

ですので、1回あたりに注入する量は同じでもFatXcoreに比較して最終的に2倍量入れていく計算になります。

BNLSneo

では、BNLSneoはいかがでしょうか。

日本で一番流通している脂肪溶解注射ですが、有効成分デオキシコール酸の濃度はFatX coreに比較しておよそ10000分の1…。

お分かりのように、BNLSneoで500円玉大の脂肪へアプローチするとなると何瓶も必要になります。

当然その量は打てませんので、1~2週間に1度注入していくとしてもデオキシコール酸濃度の高いその他に製剤に比較すると効果は劣ります。

 

ライフスタイルで使い分ける

脂肪溶解注射は部位や脂肪量によって必要な本数は変わってきます。

顎下であれば5~8㏄注入していくことが多いです。

 

 

脂肪溶解注射もそれぞれ特徴があります。

 

頻繁に通院できるけれど腫れたくない方にはKabelline(カベリン/カベライン)。

2~3回ですっきりした感じを実感したい方にはFatXcore。

お悩みや自分のライフスタイルに合ったものを選んでください(^^♪

ダイエットしてもなかなか減らない二の腕や顎下、頬の脂肪を減らしたい方にはおすすめの治療法です。

 

お気軽にご相談くださいね。

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脂肪溶解注射はたるむ?たるまない?

こんにちは、オジスキンクリニックの吉原です

今日は脂肪溶解注射について。

世界的にはカイベラという脂肪溶解注射がメジャーですが、残念ながら日本での取り扱いはありません。

ですが、カイベラと同じデオキシコール酸濃度の製剤として「FatX core」 が存在します。

脂肪溶解注射はデオキシコール酸という成分の濃度に依存するところが大きく、日本ではFatX、FatXcoreがカイベラと同等の効果を得ることができる唯一の製剤です。

今回はカイベラについての論文がいくつかあったので、その効果と「たるみ」についてお話。

痩せるとたるむ、は正解

 

脂肪溶解注射を検討される方から「脂肪がなくなったらたるみますか?」というご質問をいただきます。

実際どうなのでしょうか?

 

体重が急激に10kg減ったりしますと、脂肪細胞が小さくなるため皮膚があまります。

これは「たるみ」ですね。

当然といえば当然です。

ここで気になるのは脂肪溶解注射はどうなのか、というところ。

脂肪溶解注射も脂肪細胞が減るため、同じようなことが起こるのでしょうか。

 

脂肪溶解注射で脂肪はなくなるけれど♡

 

Deoxycholic Acid: A Review in Submental Fat Contouring American Journal of Clinical Dermatology volume 17, pages701–707(2016)

こちらの論文をみてみます。

デオキシコール酸を含む脂肪溶解注射(カイベラ)を顎下に注入したところ、2回以上の治療で12週間後に測定したところ、たるみなく顎下膨満感が解消され、2年のフォローでも体重増減がなければ維持されていたとのことです。

つまり、脂肪溶解注射ではたるみは出ないことになります。

別の論文では、むしろ過剰な皮膚のたるみが客観的スコアで10%以上で改善されたという結果も出ていました。

 

脂肪溶解注射はたるまない?

 

なぜ、体重減少では出てしまう皮膚の余りが起こらないのでしょうか。

デオキシコール酸は注入後から赤み・腫れが出ます。これは脂肪細胞が破壊されているときに炎症が起こっている証拠でもあります。炎症が起こるとコラーゲンが産生されるため、本来脂肪が減るとでるはずのたるみが出ずにすっきりすると考えられます。

専門的な話をすると、カイベラは注入後に脂肪細胞を破壊していきます。その後、マクロファージという貪食細胞を遊走させる力があることがわかっています。これは2種類の効果があり、ひとつは破壊された脂肪細胞の断片の処理と遊離脂肪の除去。もうひとつは線維芽細胞を増殖させ、コラーゲンをつくることです。

(デオキシコール酸は濃度が高くなるほど不可逆的に脂肪細胞を除去することがわかっています。)

つまり、急激なダイエットでは出てしまう皮膚のあまりが脂肪溶解注射では起こらずにすっきりとさせることができるのです。

 

 

 

脂肪溶解注射による効果はいつから出るのか。

 

カイベラ(日本ではFatX coreですが)は腫れが伴います。

これは少なくとも1週間は続きます。

その後コラーゲンが産生されるまでに実は時間がかかります。

文献によるとおよそ3~6か月かけて皮膚が引き締まっていくことがわかっています。

カイベラによる治療を受けた被験者の80%以上が「満足」という結果を得ているのですから効果のある治療といえます。

 

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5172481/

Noninvasive Submental Fat Compartment Treatment  2016 Dec; 4(12 Suppl): e1155. Published online 2016 Dec 14

 

 

脂肪溶解注射を受けるときの注意点はある?

では、いざ脂肪溶解注射を施術するときに絶対注意したほうがいいことはなんでしょうか。これについては詳しくまた別の記事にまとめたいと思います。

 

まとめ

 

脂肪を減らす方法はたくさんありますが、部分的脂肪減少を図るのであれば脂肪溶解注射は非常によい治療だと思います。

FatX coreは通院回数は少なく効果優先の方へ

カベリンは通院回数は多くてもばれたくない方へ

 

脂肪溶解注射も奥が深いです。

脂肪吸引に比較してダウンタイムやリスクが少なく、日帰りで受けることができるのがとてもよいメリットですね。

 

気になる方、お気軽にご相談ください。

 

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脂肪溶解注射って効果はあるの?種類別に徹底比較②!

前回は脂肪溶解注射について基本事項をまとめました。(こちら)

前回の記事からもわかるように、脂肪溶解注射が効いてくれるのはデオキシコール酸がとても大切です。

デオキシコール酸製剤の中でも非常に優れた効果を発揮するカイベラ。

本当はカイベラを打ちたいけれど、日本では難しいのが現状です。

 

アメリカFDA認可の最強の脂肪溶解注射、カイベラ。

先にお伝えしたように日本では取り扱いすることができません。

カイベラに代わる最強の脂肪溶解注射ってあるのでしょうか。

日本でよく聞く脂肪溶解注射含めて細かくその特徴をまとめてみました。

ちなみにフォスファチジルコリンとの合剤は部分的に効果を出していきたいときには範囲がひろがってしまうのと、その製剤に含まれるデオキシコール酸濃度が高くても合剤となると脂肪溶解効果が落ちてしまいます。

脂肪溶解注射を検討するのであれば、FDAの認可を得ているデオキシコール酸単剤のものがおすすめ。

そもそも、最近は効果を出すためにデオキシコール酸単剤のものがメインですね。

 

脂肪溶解注射を比較

BNLS注射 0%~0.02%

 

いま日本でメジャーな脂肪溶解注射といえばBNLS注射ですね。

初代BNLSは韓国で発売され、腫れない!痛くない!という理由で日本で流行しました。

デオキシコール酸は0%です。

しかし、本場韓国では「デオキシコール酸がはいっていない。これでは効果は出にくいだろう」ということであまり流通しなかったのです。

日本市場でのシェアは高かったのですが…。

その後、初代BNLSも改良され、BNLSneo、BNLSアルティメットと名前を変えました。それでもBNLSneoは0.0001%、BNLSアルティメットは0.02%。

低濃度で到底カイベラにはかないません。

ただし、腫れずに治療継続できるため、絶対に腫れたくない方にはよいかもしれません。

週に1回 6~8回程度の治療が必要になります。

1回はもちろん、5~6回で効果を感じるのはまず難しいのが難点。

そして注入する薬の量も必然的にやや多めになります。

コスト面もトータルするとかかってきてしまうのと、打つ量が増えるほど臓器(腎臓)への負担もかかってきてしまいます。

 

カベリン(カベライン)0.5%

カベリンはカイベラのちょうど半分の濃度です。

0.5%というのは効果と腫れのバランスがとれた非常に優れた濃度なんですよね。

ばれたくない、でも効果を出したい!という方には圧倒的にカベリンがおすすめ。

当院でも取り扱いがありますが、注射をしても家族にも指摘されずに少しずつこっそり細くなっていかれました。

ただし、こちらも1週間に1度の頻度で5~6回程度治療を重ねる必要があります。

カベリンのよいところは、細かいデザインが必要なまぶたの脂肪にも注射することができるところ。

これ以上濃度が高くなると、まぶたはデザインしにくくなるため推奨しません(当院でも取り扱いのあるFatXcoreはまぶたはお断りしています)。

 

チンセラプラス 0.8%

チンセラプラスは最近発売された脂肪溶解注射です。

0.8%あるので当然チンセラプラスよりも腫れが出ます。

ただし、お酒を飲んだ翌日+α程度で済みます。

チンセラプラスは良くも悪くも腫れもまあまあ、効果もまあまあ!

メリットとしては3~4週間おきの通院でOKなところ。

ただし、しっかり効果を感じるためには少なくとも4回、できれば6回程度必要です。

 

FatX 1%

FatXはなんとカイベラと同等の濃度です。

すなわち、その効果も高く、日本では発売されたときに美容皮膚科業界がざわつきました。

カイベラと同程度なので、1月に1回の治療を2回以上で効果を感じ始めることができます。

が、これが腫れるんです。カイベラも腫れるので当然といえば当然なのですが…

そして、このFatX、実は昨年リニューアルしました。それがFatXcore。

FatXのアップデートバージョンなので、FatXを打つのであれば間違いなくFatXcoreがおすすめ。

 

FatX core 1%

デオキシコール酸の濃度は1%とカイベラと同程度なのにも関わらず、腫れをFatXよりも抑えた画期的な脂肪溶解注射です。

あくまでデオキシコール酸は1%と高濃度なので全く腫れないわけではありません。

ですが、「腫れ=脂肪が破壊されていることによる炎症」なので全く腫れないよりも効果が出ているようで私はそのダウンタイムが好きです(笑)

およそ1週間はふっくらと腫れ、さらに1週間で腫れが目立たなくなります。

その後からすっきりした感じが出てきます。

カイベラが日本に入荷できない時点で、カイベラのような効果を求めるのであればこの製剤が一番よいと思います。

腫れよりもしっかりと効果を求めたい方にはおすすめです。

ただし、デオキシコール酸は局所の脂肪を減らす力が強いため、まぶたや鼻先には施術していません。

脂肪がつきやすい頬や二重顎、カラダにはとても良い適応かと思います。

まとめると

上記のようになります。

カベリン(カベライン)は4~5回でもある程度効果はみえてきますが、FatX coreと同程度の効果を求める場合はさらに回数を重ねていく必要があります。

BNLSシリーズは、6~8回と記載しましたが、それ以上打ってもあまり効果が変わっていかない印象です。腫れずにばれずに!!であればBNLSは選択肢のひとつかと思います。

 

当院で扱いのあるものは

FatX core 

なるべく早く効果を実感したい方へ。腫れはある程度許容できる方はおすすめ。

カベリン

周囲にばれずに脂肪を減らしていきたい方向け。通院回数は許容できる方へおすすめ。

 

まとめ

脂肪溶解注射にも種類があり、それぞれ特徴も異なることなんとなくわかっていただけたでしょうか。

脂肪を局所的に減らしていきたい方へは大きな内出血もなく非常に優れた治療法だと思います。

もちろん、トータルで細くなりたい!という方もいらっしゃると思いますので、その場合は食事療法や運動療法のほか、メディカルダイエットのサポートも可能です。

2週間で3~4kg痩せられた方もいらっしゃいます(^^♪

健康的な体になることが目標なので、痩せすぎもNGですが(^^;

 

今回は脂肪溶解注射についてまとめてみました。

気になる方はお気軽にお問合せくださいね。

 

 

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日付:  カテゴリ:ダイエット, 女医のきれいブログ, 小顔, 脂肪溶解注射

脂肪溶解注射って効果はあるの?種類別に徹底比較①

こんにちは、オジスキンクリニックの吉原です。

今回は最近お問合せの多い「脂肪溶解注射」についてです。

注射で脂肪が減るなんて、夢のようなお話ですが、実際に減ります。

ただし、製剤は自分に合ったものを慎重に選ぶ必要があります。

脂肪を減らすものは美容業界においてたくさんありますが、脂肪溶解注射は脂肪吸引のように大きく腫れることもないため施術としては試しやすいのではと思います。

二の腕や顎下など、部分的に落としたい方にはおすすめの治療のひとつです。

 

実は脂肪溶解注射は種類がたくさんあり、一概に「脂肪溶解注射は効果がある」とか「脂肪溶解注射は効果がない」なんて言えないのです。

逆に「脂肪溶解注射はどれも一緒」というのも違います。

成分は違いますし、脂肪溶解注射の中身の成分も異なります。

腫れたくない方向け、腫れてもいいから少ない回数で効果を感じたい方向け、まぶたや鼻に打ちたい方向け…などなど。

今回は少しマニアックに脂肪溶解注射について製剤比較含めて解説していきます。

脂肪溶解注射とは

脂肪溶解注射とは、デオキシコール酸が配合されているものを主に指します。

主に、という表現をするのは理由があります。なかにはむくみを取るような成分しか入っていないものもあるからです。

脂肪を破壊するためにはデオキシコール酸が必要です。

デオキシコール酸とは、脂肪を破壊することができるもので、脂肪を乳化させて溶かす働きがあります。

よく比較されるのはフォスファチジルコリン(PPC)ですね。

これは脂肪を破壊するのではなく脂肪の代謝を促す働きがあるものです。

脂肪を破壊して溶かす力はないため単剤としては脂肪溶解注射としても効果が乏しいのです。

ですので、フォスファチジルコリン配合!と記載されているものは、デオキシコール酸が合剤として配合されることが多く、実はデオキシコール酸が脂肪溶解のメインの役割を果たしています。

 

フォスファチジルコリンの役割は?

①デオキシコール酸を広範囲に広める

→ピンポイントで顎下や頬を減らしたい場合はポイントごとの効果が弱まる。カラダでのご希望の場合は1か所への注射でぼんやり周囲まで広がるため良いかも?

②デオキシコール酸の脂肪への過剰な働きを弱める

→脂肪溶解効果を頭打ちにしてしまう。ただし、デオキシコール酸は脂肪を破壊するときに炎症を起こすため、その炎症の度合いは弱くなる

 

フォスファチジルコリンとデオキシコール酸の合剤(ミケランジェロ、Revital celluformなど)も製造はありますが、脂肪を溶かす効果があるのは「デオキシコール酸」ですので、臨床でしっかりと効果が認められているのもデオキシコール酸単剤のものとなります。

そして、アメリカの厚生労働省=FDAに認可されているのも当然デオキシコール酸単体1%の(カイベラ)製品になります。

 

カイベラとは

FDAに脂肪溶解注射として効果と安全性が認められているカイベラとはなんなのでしょうか。

カイベラは1%のデオキシコール酸が単剤で配合された顔や二重顎に使用できる画期的な脂肪溶解注射です。

デオキシコール酸の濃度が非常に高濃度であるため、当然腫れも強いのですが、その分効果も高く出ます。

カイベラとは→What’s KYBELLA

https://www.mykybella.com/what-is-kybella

カイベラはその効果の高さから5~6年前から話題となっていましたが、最近はさらにSNSなども広まり、ひろく認知されています。

脂肪が気になる部位へ注射をしていきますが、部位に応じて2~回が目安となっています。

非常に優れた脂肪溶解効果があるため日本でも使用したいのですが…

実は日本では輸入できないことになっています。

これは注入方法が特殊であるため製造販売元が制限しているからです。

これにはきっと日本中の医師が落胆したはず。

カイベラが入荷できないとなると、それに代わる脂肪溶解注射があるのか…

種類別に特徴を記載していきますので、次回をお楽しみに…♡

 

そしてご興味のある方はカイベラ製品のビフォーアフター症例をみてみてください♡

 

浦和駅1分の美容皮膚科・まぶたの治療【OZI SKIN CLINIC】

日付:  カテゴリ:ダイエット, 女医のきれいブログ, 小顔, 脂肪溶解注射

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