手軽にホワイトニングをしたいと思っている方、多いのではないでしょうか。
毎日の日常生活に少し工夫を加えることで美白ケアができます。
今回は食材にフォーカスしていますが、手に入りやすいものばかりです。
何を食べるか迷ったとき、ぜひ参考にしてくださいね。
執筆者:吉原 糸美
オジスキンクリニック浦和院 院長
目次
美白効果ってなに?
みなさんが普段口にするもの、せっかくなので美肌・美白効果を得たいですよね!
今回は特に美白効果にフォーカスしていきます。
美白効果といっても2種類に分けられます。
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肌全体を今より白くするもの
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これ以上色素を作らないようにキープするもの
どちらもお肌にとっては非常に大切です。
ぜひこれから紹介する食材を毎日の生活に取り入れてみてください。
シミ・くすみができる仕組み
紫外線を浴びたり、皮膚に摩擦が加わることによりシミができます。
あれ?でも、子供って外遊びが大好きでもシミありませんよね。
実は、繰り返し10~20年以上慢性的に紫外線や刺激が加わり続けることによりDNAが破壊されることでようやくシミができてきます。DNAが破壊されると皮膚の奥にある角化細胞からメラニン(色素)が次から次へと多くつくられ、皮膚表面に蓄積していくんですよね(※1)。これがシミです。
この長年の蓄積のシミ、日常生活で少しでも改善できたらよいですよね。
そこで、毎日の食生活から美白になる方法を
お伝えします。
ぜひ明日から実践してみてくださいね。
美白に効果のある食材
肌全体を今より白くする食材
今よりも肌を白くするということは、蓄積したメラニンの排出を促したり、メラニン色素を茶色から白へ還元していく必要があります。
メラニンの排出を促す食材
● うなぎ
多く含まれるのはビタミンA。ビタミンAにも多くの種類がありますが、最近はレチノールが有名でしょうか。食材ではそのほか、牛乳、卵、肝臓などに含まれています。
メラニン色素を還元していく食材
● 柑橘類
含まれるのはビタミンC。ビタミンは還元する力がとても強く、ビタミンEと同時摂取でより効果的に働いてくれます。食材としては、かんきつ類のほか、ローズヒップ、グァバ、パセリなどの新鮮な野菜や果物に豊富に含まれています。化粧水や乳液などで取り入れるのもよいですですが、ビタミンCはすぐに壊れてしまいやすいのが特徴。浸透が悪いものもあるのでスキンケア選びは慎重に行いましょう。(※2)
これ以上色素を作らせない食材
色素がつくられてしまう原因は紫外線や摩擦などの刺激なので、肌への負担は最小限にする生活は守りつつ、色素をつくらないよう予防できる食材でさらに美白効果を狙えます。
紫外線ダメージによるDNA損傷を修復し、
メラニンをつくりにくくする食材
● 新鮮野菜
ビタミンCとビタミンE。万能薬ビタミンCはDNA損傷も修復してくれますが、ビタミンEと同時摂取でより効果が高まります。新鮮な野菜にはビタミンCだけでなくビタミンEも多く含まれるので、一石二鳥ですね。(※2)
● ヨーグルト
乳酸菌の摂取で日焼けしにくい肌がつくられますが、同時にDNA損傷を修復を高める作用があることがわかっています。(※3)
メラニンを生成するプロセスを
ブロックしてくれる食材
緑茶 緑茶に含まれるカテキンはチロシナーゼに結合し、メラニンがつくられるのを防ぐ力があります。最近はDNA修復促進作用についても研究されているので、
毎日の水分補給に緑茶をチョイスするとよいでしょう。(※4)
● サケ・マス
サケに含まれるアスタキサンチンは日焼けによりDNAが損傷されるのを防ぐ効果があります。特にUVAをブロックする力が高く、しわやたるみにも効果が高いとわかっていますよ。アスタキサンチンはサケ以外にもエビやカニなど甲殻類に多く含まれます。(※2)
余談
ちょっと珍しい食べ物ですが…
● 燕の巣
(※5)
中国では昔から美白効果があるとされてきましたが、その効果が最近実証されてきています。なかなか日常で食べる機会が少ないものですが、中国では昔から食されてきたと思うと面白いですよね。
まとめ
美白効果のある食材についてまとめてみました。
日常生活で取り入れることができるものも多かったのではないでしょうか。
例えば、いつものおひるごはんがパンの場合…
サーモンのお寿司おにぎりにカットフルーツのパイナップル、ヨーグルトなんて組み合わせに変えてみてはいかがでしょう。もちろん、毎日の摂取が難しい、なんていう場合はサプリでの摂取も推奨されていますよ。
当院でも内服を継続されている方が非常に多いです。内服治療はレーザーなどの効果が出やすくなるばかりか継続することによって「日焼けしにくくなりました」「ニキビができにくくなりました」とお肌への効果も実感しやすくなりますよ。
日常生活から少しずつ美白ケアを取り入れてみてくださいね。
日焼け止めの正しい使い方についても過去ブログで紹介していますので是非ご覧になってみてください。
参考文献
※1 Bella Pelle,5(1):6-13.2020
※2 Discovering the link between nutrition and skin aging Dermatoendocrinol. 2012 Jul 1; 4(3): 298–307.
※3 Exopolysaccharides Isolated from Milk Fermented with Lactic Acid Bacteria Prevent Ultraviolet-Induced Skin Damage in Hairless MiceInt. J. Mol. Sci. 2017, 18(1), 146; https://doi.org/10.3390/ijms18010146
※4 Green Tea Polyphenol Treatment to Human Skin Prevents
Formation of Ultraviolet Light B-induced Pyrimidine
Dimers in DNA Clinical Cancer Research6, 3864–3869, October 2000
※5 A Study on the Skin Whitening Activity of Digesta from Edible Bird’s Nest: A Mucin Glycoprotein Gels
. 2021 Dec 28;8(1):24. doi: 10.3390/gels8010024.
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